webデザイナーってブラックって聞くけど本当??
長時間労働でストレスがやばいらしいけど、webデザイナーってそんなに過酷なの?webデザイナー目指していたけど不安になってきた。。
オッホン。マスター参上だ。
貴様ら、不安げな表情をしているな。
まあ確かに、webデザイナーは大変な時はとことん大変な仕事だな
吾輩の経験談からキツかったことを抜粋するので、webデザイナーを目指すかどうかの目安にしてはいかがだろう。
webデザイナーを目指して勉強しているけど、調べてみると残業が多いだの給料が安いだの色々出てきて不安、、webデザイナーになるのはやめといた方がいいの??
今回は、webデザイナーだけはやめとけと言われる理由を、現役のwebデザイナーである筆者が赤裸々に語っていく記事となっています。
結構なブラックエピソードをつらつらと書いていくので、webデザイナーになって後悔するか、闇を予め知ることができますよ笑
いや、笑い事じゃありませんね😂
とにかく、自分がwebデザイナーを目指したいか判断できる材料にはなるはずなので、早速みていきましょう。
筆者について
webデザイナー・UI/UXデザイナー歴8年。大手webプロダクションで様々なブランドサイトやコーポレートサイトのデザイン経験あり。現在は事業会社でアプリのUIデザイナーをしています。
webデザイナーはやめとけ・後悔すると言われる理由①:残業が青天井
あなたは他のブログの記事でも、webデザイナーは残業が多いと耳にタコができるぐらい見てきたんじゃないでしょうか?
残念ながらそれは真実です笑
webデザイナーは残業を回避することはビジネスモデル上ほぼ無理なのです。
理由は以下の通り。
受託制作は労働集約型だから
これですね。
webデザイナーとして様々なwebサイトをデザインしたいのなら、web制作会社に入る必要があるわけですが、制作会社はどのように利益を出していると思いますか?
当たり前ですがwebサイトを作って利益を出しています。
つまりwebサイトを作り続けなければいけないわけですね。
当たり前かと思うかもしれませんが、これがかなりキツいんです。
他の業界って例えば寝てても儲かるビジネスモデルを持ってたりするじゃないですか?
サーバー会社であれば、サーバーを契約してもらうと何もせずともお金が入ってくるとか。
何かのサブスクを展開している会社なら、契約者から毎月毎月チャリンチャリン入ってきますよね。
労働者がしんどくならないようにするためには、会社側はこういったビジネスモデルを必ず持っておかなければなりません。
そうじゃないと、働いた分しか稼げないことになります。
労働集約型の他の仕事だと、例えば料理人や美容師などですね。
あんまり他の業界の悪口は言いたくないですが、これらの仕事は長時間労働のイメージが強いんじゃないでしょうか。
webデザイナーも、同じなんです。
常にwebサイトを作り続けないと利益が出ないので、自転車操業なんです。
会社側としては一円でも多く儲けるために、一つでも多くの案件をこなして欲しいですよね。必然的に長時間残業になります。
ラーメン屋さんが一人でも多くのお客さんに来てもらおうと深夜まで営業しているのと同じ状態ですね。
doneつまり、どう足掻いてもビジネスモデル的に楽ができない、そういった仕事になります。
どうです?絶望しましたか?笑
まだまだありますよ、次はスケジュールについてお話ししましょう。
制作スケジュールがおかしい
めでたく仕事がとれると、次はクライアントとすり合わせてスケジュールを決める必要があります。
デザインは確認含めて1ヶ月とりましょうとか、コーディングは2ヶ月必要ですねとか諸々の期間を設定します。
この「デザイン1ヶ月」とかってどうやってスケジュール引いてると思います??
実は、、「なんとなく」なんです!!笑
いや、もちろん予算感やサイトの要件に応じて全体のスケジュールが決まるわけですが、大体ゆとりを持ったスケジュールにはなりません。
それだと無駄に多くの工数をとってしまうことになるので、どうしてもクライアントへの請求金額が高くなります。
もちろんクライアントは納得しませんよね。
よってキツキツの納期を最初から設定されてしまうわけです。
doneで、その中でフワッと「これぐらいでいいよね」的なノリでデザインの期間が設定されます。
この1ヶ月の中身を具体的にすると、
チームor個人でアイデア出し、草案をいくつか作る(1週目)
↓
複数案をさわりまで作り、クライアントへ提出(2週目)
↓
フィードバックを元に、一案に絞りつつ修正(3週目)
↓
最後の修正依頼をクライアントから受け取って修正し、校了(4週目)
こんな感じですね。
もちろん、案件の規模によってここら辺は全く違ってくるので、あくまで一つの例として捉えてください。
で、これってあくまで順調にいくことを前提としたスケジュールなので、当たり前のようにズレていきます。
かなりの確率でズレます。
スケジュールとは、、という感じです。
原因としては、もちろん制作側がクライアントの要望に応えられていない場合もありますが、クライアントのITリテラシーが低かったり、意味不明な修正依頼を何度も出してきたりといったことも多いです。
「webサイトを納品まで持っていくこと」で初めてお金を手に入れる制作会社は、クライアントの言うことは絶対なので、意味のない修正依頼に従わなければいけない場面も割とあります。
にも関わらず納期をズラすことはクライアントの都合的にも、こちらの利益的にも出来るだけ避けたいため、必然的に深夜残業発生しやすくなります。
解決の手段としては、インハウスデザイナーかフリーランスになること
残業がいかに大変かをつらつら説明してきましたが、ここから抜けられる方法があります。
それは、事業会社のインハウスデザイナーか、フリーランスのwebデザイナーになることです。
個人的は特に前者がおすすめですね。
僕自身も今は事業会社で働いているので。給料はめっちゃ上がりましたが、残業はほぼなくなりました。
先ほどまでweb制作会社は労働集約型だから残業パラダイスになる、と説明してきましたが、ということはつまり労働集約型じゃない企業に転職すればいいわけです。
web制作が本業じゃない一般企業のweb部門で働くことで、労働環境は一般企業の待遇を享受しながらにして、デザインの仕事もそのままできるということですね。
doneただ、このルートは経験者採用がほとんどなので、少なくとも2年は制作会社での経験があった方がいいかと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
>>広告・Web業界の専門エージェント:マスメディアン
webデザイナーはやめとけ・後悔すると言われる理由②:デザイナーの仕事が想像と違う
僕は美大を出ていないですが、同じく美大を出ていない人にはwebデザインがどんな仕事か想像ついているようで、実は微妙に認識がズレている人もいるんじゃないでしょうか。
かくいう僕がそうでした。
webデザインの仕事、いや、デザインの仕事において大きく勘違いしていたところがあるので、それを以下に書いていきます。
自分の好きなものを作る仕事ではない
これ、これなんですよ。
特にデザインに対して、何かしらかの強い興味や、不思議な縁を感じている人いませんか?
「デザイナー」という仕事に夢を抱いている人ほど、この「自分の好きなものが作れると思ったのに作れない」という壁にぶち当たります。
これが意外と根深くて、美術センスがあって間違いなく良いデザイナーになれそうな人でも、ここの考えが合わない為にデザイナーを目指すのを辞めた人も多いんです。
所謂「商業デザイナー」は、自分の好きなデザインを作れるわけではなく、お客さんがいて、オーダーを受けて、それに沿ったデザインをする仕事です。
スーパーに並んでいる洗剤やお菓子のパッケージデザイン、雑誌やチラシのデザイン、もちろんwebサイトのデザインも何もかも、世の中にあるデザインは全てクライアントの希望に沿ってデザイナーがデザインしたものです。
当たり前のことかもしれませんが、これを受け入れられないアーティスト気質が強い人って一定数いる気がしてます。
僕がそうなので笑
こういった人は、特に初心者のうちは独りよがりなデザインをしがちで、カッコいいけど特に意味がないデザインになりがちです。
そして終わらない修正地獄にハマる可能性があるわけです。
もうプライドもズタズタです。
doneこういう人はセンスを商業デザイナーよりに昇華させて大きく成長するか、さっさとデザイン業界を去っていくかのいずれかになりますね。
このようなことで悩む人は少人数かもしれませんが、確かに刺さる人もいそうなので書いてみました。
webデザイナーはやめとけと言われても、ちゃんとメリットもある
ここまで自分の仕事をボロクソに書いてきましたが、実はメリットもいっぱいあります。
ここからはそれを紹介していきますね。
メリット①:webデザイナーは汎用性がハンパじゃない
webデザイナーってなること自体はさほど難しくありません。
デザインに興味があることが前提となりますが、そういう人にとってはデザインの勉強は苦痛に感じないと思います。
一番良いのはwebデザインスクールなんかに通って体系的にスキルを身につけることですが、興味があって前のめりで勉強できる人は気づいたら十分な知識がついていたってことはよくあります。
で、webデザイナーになれたらそこから選択肢がめちゃくちゃ広がります。
webデザイナー自体はあまり年収が高くないとされていますが、そこからUI/UXデザイナー、アートディレクター、フロントエンドエンジニアなど、より高年収の狙えるジョブにステップアップできるチャンスがあります。
もちろん、webデザイナーをやれている時点でしっかりと手に職をつけることができているので、どこの会社に行っても、何歳になっても職には困りません。
フリーランスになるのも良いですね。
営業が必要だったりしますが、会社勤めよりも時間・人間関係のストレスから解放されるので、合う人はめちゃめちゃ合う働き方だと思います。
こんな感じで、一旦スキルをつけてしまえばまず食いっぱぐれることがないのがwebデザイナーの良いところですね。
webデザインスクールに興味があれば色々まとめているので、以下からどうぞ
>>ガチでおすすめのwebデザインスクール厳選10校
メリット②:実は将来性がある
「実は」と書いたのは理由があって、昨今はwebデザイナーオワコン説が囁かれているんですよね。
これは何故かというと、背景にAIの発達などの技術革新があるからですね。
現にwebサイトを半自動で作れる技術は実現していて、webの知識のない人でもお手軽にwebサイトを作れる時代は既に訪れています。
ただ驚きなことに、こういったお手軽なツールって実は10年以上も前から存在しているんですよね。
にも関わらず、現実にwebデザイナーの仕事は無くなっているでしょうか?
無くなっているどころか、近年のIT人材の深刻な不足も影響し、需要は高まる一方です。
それが答えで、結局デザインというものは人間が使うものであり、どれだけAIが発達しようとも、必ず人間の見識が必要になってくるというわけです。
近い将来、AIと共同でデザインを行うようなことになれば、むしろAIを使いこなせる人材としてさらにあなたの希少価値が高まることになりますね。
doneAIが急激な発達を遂げている2023年現在、AIを扱える人材は圧倒的に足りていないため、むしろこれからさらに需要が高まってくることが予想できます。
その点でいうとめちゃめちゃ可能性のある仕事だといえると思いますね。
webデザイナーに向いてる人
webデザイナーに向いている人は以下のような人ですね。
デザインに興味があって当てはまりそうなら、webデザインを勉強してみても良いかもですよ。
探究心がある人
webデザイナーは常に勉強が必要な仕事です。
デザインのトレンドは頻繁に変わるので、情報を頻繁にキャッチアップして、日々の仕事に反映していくことが求められます。
所謂「勝ちパターン」にハマりすぎない、常により良いものを求めて探求できる人が向いていると言えますね。
ホスピタリティがある人
人のためにデザインを作って、喜んでもらうことが嬉しい、なんて性格の人は特にデザイナーに向いているかと思います。
精神論に聞こえるかもですが、これめっちゃ大事です。
doneクライアントにとってより良いデザインを作るには、ベースにどんな想いや理念があるかに集約されます。
そして、その目に見えない想いを具現化していくのがデザインのあるべき姿の一つです。
このメンタリティを持っていれば案外デザイナーとして生き残るのは難しくないので、ぜひ頭の片隅にでも入れておいてくださいね。
フリーランスや副業で稼ぎたい、などの明確な目的がある人
webデザイナーは、一旦スキルを身につけてしまえば場所にとらわれず仕事ができる魅力的な仕事です。
それ故に、フリーランスになり時間や場所に囚われずに自由に働きたい、なんて明確な自分のなりたい姿がある人は目指してみてもいいかもです。
デザインに興味があることは大前提ですが、自分の理想の「ライフ」に主眼をおき、それを叶えるために逆算して行動できる人もモチベーションが続きやすいため、webデザイナーに向いていると言えますね。
あとは、性格によっても向き不向きがある程度ありますね。
僕の肌感では普通の仕事が合わなかった人ほど向いている印象があります笑
webデザイナーに向いている人の性格の傾向を以下にまとめたのでチェックしてみてください。
どんな人がwebデザイナーに向いている?特徴を現役デザイナーが解説
結論:webデザイナーはやめとけと言われるが、そんなことないよ
いかがだったでしょうか?
webデザイナーはやめとけと言われる理由をお話ししてきましたが、目指したくなくなりましたか?笑
残業残業いいましたが、近年は労働環境の見直しが進んでいるため、制作会社でも大分マシなところも増えてきています。
僕はもう8年ほどデザイナーをしていますが、webデザイナーになって心から良かったと思っています。
デザインが好きであれば、年齢は関係ありません。
一緒にクリエイティブな仕事を楽しみましょう!
あなたがwebデザイナーに興味を持ってくれれば幸いです。
それでは本日はここら辺で。
お読みいただきありがとうございました。