webデザイナーだけど、コーディングはできた方がいいと散々聞くけど勉強した方がいいのかな、、でも正直コーディング苦手。

webデザイナーになりたいと思っているけど、コーディングもできないといけないの?デザインだけで精一杯だし、コーディングまで勉強できない。。

オッホン。マスター参上である。
貴様ら、webデザイナーはコーディングができた方が良いのかどうかで悩んでいるようだな。
結論から言うと、コーディングはできなくても特に問題ないぞ。ただし、例外もある。詳しく解説するからよく聞くのだ!
webデザインだけやっていたいし、コーディングは正直苦手、、そんなwebデザイナーも多いと思います。
それでも会社勤めとかしていると、「コーディングってできた方がいいよね」なんて定期的に話が出ることもあるんじゃないでしょうか。
webデザイナーがコーディングできた方が良いのかorできなくても良いのかは、飽きることのない永遠のテーマとして、常に議論がなされています。
タイトルにも書いていますが、筆者の個人的な見解としては、「できなくても問題なし(※例外あり)」です。
この記事では、コーディングができなくても問題ない、将来困らない理由と、それでもコーディングに挑戦したい人に向けておすすめの勉強法なんかも紹介していきますね。
webデザイナー・UI/UXデザイナーを8年ほど、コーダーも6年ほどやってきた筆者の経験談からお話しするので、参考にする価値はあると思います。
それではどうぞ!
webデザイナーでコーディングできない人の方が多い
まず数の説明からしましょうか。
webデザイナーでコーディングできる人は割と少数です。
体感で言うと、全体の3割ぐらいしかいないです。
筆者が今まで勤めてきたどの会社でも大体同じくらいの割合です。
どこから「コーディングができる」と定義するかは難しいですが、基礎的なhtmlやcssが書ければ問題ないレベルを最低ラインだと考えた場合ですら、それをクリアしているデザイナーは多くありません。
にも関わらず、全国に多くのwebデザイナーがいて、毎日デザインの仕事に従事している訳です。
それで毎月給料をもらっている訳です。
じゃあなぜそれでwebデザイナーの仕事が成立しているか?と聞けば、答えはシンプルで「webデザイナーの仕事にコーディングが必須業務として入ることはない」からです。
コーディング業務は「Webコーダー」が行います。
ごめんなさい、当たり前のことしか言っていませんね笑
この記事を見にきた人はそんなこと知っているかと思います。
その上で、以下のような疑問・不安を抱いているんじゃないでしょうか。
・コーディングできた方が給料が上がるんじゃないか
・コーディングできないとチームに迷惑がかかるんじゃないか
・コーディングもできないと、これからの時代デザインだけじゃ生き残れないのでは
・コーディングも請け負えた方が、よりフリーランスとして稼げるようになるんじゃないか
この4つに焦点を当てて、解説してきますね。
【経験談】webデザイナーがコーディングできても給料が上がるわけじゃない
はい、いきなり夢をぶち壊すようでごめんなさい笑
コーディングできても、給料には反映されることはあまりないかと思います。
ちなみにサラリーマンでデザイナーをする場合の話です。
おかしいだろ!って思いません?
デザインしかできない人に比べて、コーディングも納品までしっかりと完結できるスキルがある、そうであれば給料2倍くらいになっても良くないですか?
僕も昔はそう思っていました。
めちゃめちゃ単純に考えると、コーディングもできるということは、「スキルの数が2倍」になっていると解釈できます。
であれば、それだけレアな人材ということになるので、それが給料に反映される、と考えるのが自然です。
にも関わらず、デザインしかできない人と給与に差がついたことはどこの会社でもありませんでした。
これは何故かを解説しますね。
まず、単価でいうとwebデザインもコーディングも似たようなものです。
ということは、
・webデザインを2サイト分作る
・webデザインを1サイト分作って、コーディングまで行う
この2つが同じぐらいの利益しか生み出していないのが分かるかと思います。
つまり、会社としてはコーディングが得意なデザイナーにいてもらわなくても、コーダーを別で雇った上でデザイナーにはデザインに集中してもらう、これで十分利益が出る訳です。
コーダーは人口も割と多いので、web業界の中では人員補充に困らない職種でもあるので尚更です。
昇給の条件は「スキルを多く持っているか」ではなく、「どれだけ業績に貢献できたか」です。
そこにフォーカスすると、「デザイナーはコーディングを別段覚える必要がない」という結論になりますね。
webデザイナーがコーディングできないと、チームに迷惑がかかる?
会社員でデザイナーをしていると、「デザイナーもコーディング分かってた方が良いよね」なんて話にほぼ必ずなると思います。
この、「コーディングも分かってた方が良い」は非常に曖昧な表現で、別にhtmlとcssをガリガリ書けた方が良いという話ではありません。
あくまで書くのはコーダーで良いかと思ってます。
じゃあどの程度分かっていた方が良いのか?ということについてですが、具体的には以下のような点を把握していれば問題ないかと。
・コンテンツ幅を1000〜1200pxぐらいで決めて、そこからはみ出さない
・ブラウザを伸び縮みさせたとき、デザインが破綻しないか
・縦書きを多用するなど、個性を出しすぎない
デザインを作成している途中とかに、上記の点を中心にコーダーと認識を合わせながら進めていけばOKです。
もしデザインに問題があれば、コーダー側が指摘してくれるはず。
経験が浅い人は、最初はそもそもどこに気をつければいいかも分からないと思いますが、周りの先輩デザイナーやコーダーと連携していく中で自然を覚えるかと思います。
なので、コーディング自体を理解するというよりかは、「デザインでやらないようにしたほうが良いこと」をリスト化して、それを守ってデザインするイメージですね。
片手間で覚えられるほど、コーディングは簡単じゃないから
あとはそもそもの前提として、コーディングって別に簡単なものではありません。
htmlやcssって入口は簡単ですが、実際はpugやSASS、jquery、wordpressなんかまでカバーできてようやく仕事ができます。
ここより上を目指したければvueやreactも書けるようになったり、アクセシビリティに配慮したコーディングも必要になってきます。
僕の所感では、時代と共に覚えることも増え、コーディングの難易度も上がっているように思います。
常に新しいことを学び続ける必要があるので、人によっては楽しくてしょうがない反面、苦痛でしかない人もいるでしょう。ここはバッサリ分かれるところです。
楽しいと思えるならコーディングも勉強する一択でこの話は終わりですが、「仕事上仕方なく勉強しなきゃ、、」ぐらいの興味の人はきっとしんどくなるので、手を出さない方が無難かと思ってます。
それよりかは今需要のあるui/uxデザインや、他の媒体のデザインに挑戦するなど、自分の専門性を「縦に」広げる方が幸せなんじゃないかなと。
上でも書いたように「webデザインでやらない方が良いこと」を中心にルールとして自分の中にストックしていく、で問題ないと思いますね。
【例外】コーダーが近くに一人もいない場合、コーディングの基礎は覚えよう
これまでは身近に相談できるコーダーがいる前提で書いてきました。
が、中には小規模の広告代理店など会社にデザイナーしかおらず、コーダーの経験者すら一人もいない、なんてこともあると思います。
しかも普段は紙のデザインをメインでやっていて、急にwebデザインを頼まれてよく分からないながら作っている。
このケースが結構まずくて、外部のコーダーに依頼するときにトラブルになりかねません。
具体的には
・禁忌!イラレでwebデザインを作ってしまう
・紙面のノリでデザインを作る為自由すぎて、コーディングで再現不可能
・スマホ表示を全く考えていない
ありがちなのはここら辺ですね。
外部のコーダーはあくまで取引先なので「なんだこのデザインは!」なんて言えないわけで、誰も教えてくれません。
所謂「webデザインの十八番」を守って作らないとコーダー側の工数も爆上がりしますし、コミュニケーションコストもかかります。
この場合だと、正確にはコーディングが分かっていないというより、webデザインそのものが分かっていないことが問題だと思います。
対策ですが、webデザイン・コーディングの基礎を仕事の合間にでも学んでおくだけでもかなり違ってくるはずです。
本気のパソコン塾なら、サブスク形式で600本以上の動画から学べるので、基礎をかいつまんで学ぶには結構おすすめです。本で独学するより、圧倒的に効率が良いですね。
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またコーディングに関する書籍もまとめているので以下からどうぞ。
>>【初心者向け】WebデザイナーがHTML/CSS独学におすすめの本4選
webデザイナーがコーディングできないと、デザインだけでは生き残れないんじゃないか
これもよく言われる話ですね。
「生き残る」というのが曖昧なのでもっと噛み砕いていうと
現場の仕事は単価が安いため、年齢とともに上流の仕事もできるようにならないと若い人にポジションを奪われる
という表現になるかと思います。
これは正論なんですが、上流の仕事とは
・ディレクション
・プランニング
・マネジメント
あたりを指します。コーディングも現場仕事であるのは変わらないので、プラスでコーディングスキルを身につけても、それで状況が変わることはありません。
とはいえ、マネジメントするようになると現場仕事から身を引かざるを得ません。
そうなると結局デザイナーとしてのキャリアは終わってしまうことになります。
じゃあ、あくまでデザイナーとして生き残るにはどんなスキルを身につけた方がいいのか?
それを以下で解説していきます。
webデザイナーは生き残るためにこんなスキルを身につけよう
webデザイナーは生き残るためにコーディングを身につける必要はありません。
僕も長年やってきたコーディングを最近では卒業する形になってきました。
webデザイナーは転職を繰り返すと年収がゴリゴリ上がっていきますが、次第により専門的な分野に注力するようになったからです。
やることが増えると今までやっていた仕事の一部は切り離さざるを得ませんよね。
そこで、僕が最近注力しているのは以下の2点です。
・UI/UXデザイン
・マーケティングを意識したwebデザイン
ui/uxデザインとはざっくりいうとアプリのデザインをする仕事です。webデザインとは一番関係が近く、webデザイナーは挑戦しやすい領域です。
ui/uxデザイナーは、ux(ユーザー体験)が良いアプリを作るにはどうすれば良いか?を0からチームで考え、最終的にuiデザイン(アプリの画面デザイン)まで落とし込むまでの、全てのフローに顔を出します。
デザイナー職の中ではかなりの高給で、1000万を超える人もいます。
またマーケティングを意識したデザインとは、webマーケターと連携しながらコンバージョンにより結びつくような施策を考え、デザインに落とし込むことです。
googleアナリティクスやサーチコンソール、ヒートマップといった解析ツールを使い、どこでユーザーが離脱しているか?や、どうやったら流入を増やすことができるか?を検討したりもします。
マーケ視点も持てるwebデザイナーになると、まず食いっぱぐれないでしょう。
年収も大幅な上がり方をする人もいます。
従来のwebデザイナーと比べて、「成果」に特化しているため、会社の業績に貢献しやすいからですね。
ui/uxデザインやwebマーケティングを学ぶにはスクールへ行った方が早いかも知れません。
独学だと体系的な学習ができず、モチベーションも続き辛いと思うので。
以下にリストを貼っておくので、興味がある方はどうぞ。
・ui/uxデザインを学ぶ→Techacademy アプリUI/UXデザインコース
・webマーケティングを学ぶ→Wannabe Academy(ワナビーアカデミー) Webデザイン×Webマーケティングコース
【例外】副業・フリーランスで稼ぎたいなら、コーディングはできた方が良いです
例外ですが、副業、フリーランスで稼ぎたい場合はコーディングできた方が良いですね。
これはなぜかというと、会社員のように分業ができないからですね。
「デザインからコーディングまで一貫してできますよ」という人の方が、クライアントも丸っと任せられるので安心できます。
もちろん、フリーランスにも上で挙げた
・ui/uxデザインができる
・webマーケティングの観点からデザインできる
ここら辺があれば単価をかなり上げることができるので、コーディングではなくこちらをメインに伸ばすのもオススメです。
最後に:そうはいってもコーディングは楽しい
いかがだったでしょうか?
特に会社員であれば、コーディングは別にできなくても良いというのが筆者の持論です。
とはいえ、僕もコーディングをずっとやってきて思うのは、なんだかんだ言ってコーディングは楽しいってことです笑
苦手意識がある人は挑戦する必要はないかと思いますが、興味がある人はむしろチャレンジしてみてほしいと思います。
この記事ではデザイナーメインだったので紹介しませんでしたが、コーディング好きが高じてエンジニアに転向する人もいます。
そっちはそっちで相当な年収アップが期待できるので、「デザインもコーディングも中途半端になるのが嫌だ、、」なんて躊躇せず、思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。
それでは本日はここら辺で!お読みいただきありがとうございましたー