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【2020年版】photoshopで綺麗に髪を切り抜く方法

Photoshopを学ぶ

こんばんは。ピザ好きのフォトピザです。
今回は髪の毛の切り抜き方法についてお届けしていきます。
各所で紹介されていると思いますが、デザインの仕事をする上で僕がいつも使っているやり方を改めてご紹介させていただきますね。

綺麗に髪を切り抜く方法

素材を準備する

今回はこちらの女性を用意しました。笑顔が素敵ですね!

done切り抜きに不向きな画像もある

実は今回用意した画像も比較的難易度が高めではあります。
理由は、髪の毛の先あたりがボケているから。

切り抜きがしやすい画像は背景と人物とのコントラストがはっきりしていて、色も近いとよりphotoshopが認識しやすいです。
人の髪の毛でいうと、髪の先まではっきりと映っている(ボケてない)画像が望ましいです。
逆に、素材として難しめなものは下記です。参考にしてみてくださいね。

切り抜きに適していない画像

  • check_circle背景と人物の境があいまい
  • check_circle人と背景が同じような色
  • check_circle画質が悪い

髪とそれ以外で選択範囲を分ける

これ以外と紹介されていないやり方だと思います。
髪と、服+顔で選択範囲を分けます。
こうすることで、髪以外の部分が後にやる「選択とマスク」の影響を受けなくなります。

①「ペンツール」で服を選択

まずはペンツールで、服を切り抜いていきましょう。ペンツールはツールパレットの真ん中あたりにあります。

ガンガン選択していきましょう。
髪がある部分は大雑把で大丈夫です

ざっと囲んだらひとまずokです。

①パスパネルに移動し、②チャンネルを選択範囲として読み込むをクリックします。

選択範囲が作成されたと思うので、それを保存していきましょう。

長方形選択ツール(M)を選びます。

右クリックで、選択範囲を保存します。すると、アルファチャンネルに選択範囲が保存されます。

アルファチャンネルとは?

画像をグレースケール画像として保存しておくことができ、選択範囲として読み込める機能です。 アルファチャンネルを使うと、選択範囲を簡単に保存しておくことができます。

②選択とマスクで髪の毛を選択する

髪の毛を選択していきます。
後で先ほどとった選択範囲と合体させるので、髪の毛部分だけ選択すればokです。

 

なげなわツールLを選択します。

こんな感じで選択していきます。髪の毛の内側に入るようになぞるのがポイントです。
ちなみに、shiftを押しながらなぞると選択範囲を追加でき、altを押しながらだと選択範囲を削除できます。

選択範囲を取り終わったら、レイヤーマスクをダブルクリックして、「選択とマスク」を開きます。
選択範囲選択とマスクからでもokです。

すると、このような画面になります。
右側の設定パネルから色々いじっていきましょう。

「エッジを検出」の値をいじります。
maxの値が250ですが、結構大きめに設定するのがおすすめです。
また、「スマート半径」にもチェックを入れます。

スマート半径とは?

スマート半径」は、画像の状態から半径の幅を自動的に調整してくれます。
半径で大きな値を設定していると、髪の毛以外の服などにも影響が出ることがあります。
そんな時に、選択範囲を調整する / 調整しない をAIが自動的に判別してくれます。
もちろんスマート半径が全ての場合に有効というわけではないので、その時々でどちらが良いか試してみることをおすすめします。

半径を「228px」にした場合の結果はこちら。
丸で囲ったところとか、かなり細部まで切り抜かれていることがわかります。
photoshopすごい!

画質が鮮明な場合、これだけで作業完了なる場合もあると思います。

ただ今回はあまり綺麗な結果ではありませんので、さらに調整をかけていきましょう。
「境界線調整ブラシツール(R)」を選択し、髪の毛を上からなぞっていきます。

髪が消えてしまっている左側は、「境界線調整ブラシツール」を選択している状態で、altを押しながら髪をなぞります。すると、消えてしまっている部分を復活させることができます。

いかがでしょうか。大分戻ってきたと思います。
引き続き、髪の毛の先を中心になぞっていきます。

ちなみに「表示モード」でオニオンスキンを選んでいる場合、調整できていない髪の毛が見えません。
そんな時は不透明度を調整し、背景を透過させながら作業します。

左が半径を「228px」にした段階の画像、右がそこから「境界線調整ブラシツール」でなぞって調整したものです。大分綺麗に仕上がってきました!
今回はこれでokを押し、「選択とマスク」を終了します。

しかし、背景を黒にして確認すると、所々ぼやけている感じになってしまっています。
背景をベタ塗りにすると、こんな感じで実はまだ調整が必要だと分かりますね。
でも安心してください。「境界線調整ブラシツール」を使用すると、必ずこのようなボケが出ます。

以下から、このボケを消す作業をしていきましょう。
もう一踏ん張りですよ!

ブラシで微調整する

先ほどの画像のレイヤーマスクを、altを押しながらクリックすると白黒に変換できます。
これでどこにボケがあるか分かりやすくなりますね。丸で囲った部分なんかにボケが目立ちます。

ブラシ(B)を選択し、各種設定を行います。
不透明度と流量を調整し、描画モードを「オーバーレイ」に設定します。

オーバーレイとは?

下の画像の明るさによって、上から塗る色が変化しコントラストが強まります。
上から黒を塗ると、白を潰さない程度にボケを潰してくれます。
反対に白を上から塗ると白い箇所を強調してくれます。

描画モードについてはまた他の記事で詳しく解説しますね!

ブラシの設定が終わったら、ボケがかかっている箇所を黒と白を切り替えながらなぞっていきます。
描画モードは「オーバーレイ」のままですよ!

左がブラシで塗る前、右が塗り終わった後です。
ボケがかなり取れましたね!
これくらい取れればokです。

白黒表示を元に戻します。
結構いい感じですね!

次は最初にとった服の選択範囲と合体させます。

アルファチャンネルを使って選択範囲を合体させる

服の選択範囲を保存した時と同様に、「長方形選択ツール(M)」を選択した後、右クリック→「選択範囲を保存」をクリックします。

保存しておいた服の選択範囲を選び、「チャンネルに追加」をクリックします。
すると…

このような選択範囲ができます。
服と髪の毛の選択範囲が合体しましたね。
ここちょっと分かりにくいと思うので分かりやすく図にすると

こんな感じです。別々に選択範囲をとったものを合体させています。
このアルファチャンネルはかなり便利な機能で、他にも様々なシーンで使えます。

合体させた選択範囲で元画像をマスクしたら、完成です!
お疲れ様でした。

切り抜いた画像はこんな感じで他の画像に合成することもできますよ。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はphotoshopの作業で1、2位を争うくらいめんどくさい大変な髪の毛の切り抜きについて紹介していきました。

「選択とマスク」は結局のところphotoshopのAIに大きく依存するので、毎回良い結果になるとは限りません。よくあるチュートリアルなんかでは、髪の毛と背景の境界線がはっきりしているものが選ばれます。逆に、そうでない画像の場合は今回のように結構調整が必要になってきますね。ただ、作業する画像が細部まで鮮明に移っている素材でない場合も多いと思いますので、そんな時の為にこの記事を書きました。

ボケていて、かつ先っぽの方など選択がかなり難しい箇所もありますので、そんな時は思いきってカットしてしまうのも一つの手です。
合成などが前提であれば多少ボケていてもカバーできますしね。
切り抜きで困っている方の参考になれば嬉しいです。

それでは本日はここらへんで。

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